人間は、未知の物に強烈な中毒性を覚える

僕は、約5年ほど前まで眼球に喰いつくようにゲームに熱中していた。

 

特に、20分の長時間を闘い、ラスト大逆転の可能性に目が離せない現代e-sportsの金字塔、LOLシリーズに中学3年間不登校の時代にのめり込んだ。

5年経過した今も熱中していれば、今頃はe-sportsプレイヤーに…なってないか?

 

ゲームを辞めた今なお、

暇を感じた時、無自覚にSNS端末を操作する中毒性がある。

予め1日の予定を詰め込んだ後も意識力が擦り減った午後には、自然と右手が動いている場合も。

 

SNS中毒・依存症が社会問題に取り立たされる中、改めて「なぜ人間には中毒作用があるのか」を考えた。 

 

結果、一つの考察として「結果が未知なモノであるから」中毒となる答えに至った。

 

未知のモノ・情報と遭遇する期待感は、脳にハードで覚醒的な作用を与える神経物質ドーパミンによるモノだ。

 

ドーパミンが分泌される瞬間は、運動の後、糖質マシマシのお菓子を口にした時、異性との交わりの時など、共通は刺激と快楽だ。

 

また新情報を取得したり、停滞や困難な状況から脱出して結果を成し遂げた際に感じる達成感も格別で、

強烈なドーパミンシャワーが全身に浴びせられている。

 

それだけに留まらず、ドーパミンは不確定要素に立ち向かった際にも大量分泌される。

 

携帯一台で無料インストールで遊べる“ソシャゲ ”は人生で僅か2ヶ月しか遊んだ事がない。

 

ソシャゲには課金要素が搭載され、ガチャを回すと戦闘力の高いレアなキャラクターが手に入る。

 

時に人はそれらを手にする為なら生活費全額をガチャに投入する事も厭わない。

 

高校時代、ゲーム課金のために帰宅の17時から深夜帯までバイトに明け暮れるような猛者も存在した。

 

彼は当たりか外れかの不確実要素に常に刺激される事を求めていたのだ。

 

人目を惹きつけるサムネイルで飾られたYouTubeや、返信率が不確定で緊張感あるLINEも、

未知の欲求に対して脳が刺激を求めて歯止めが効かない。  

 

勝利確率が日々変動するパチンコやギャンブルは最も分かり易い。

 

一定に決定付けられた勝利や、変哲のない情報ばかり得る世界は脳が面白くない。

 

従って私達は常に脳が嬉しがる行動を、意識せずとも行うのだ。